リフォームでの二世帯を失敗や後悔させない同居計画の考え方

リフォームでの二世帯同居には、嫁や姑の人間関係のいざこざやストレスから同居を解消する失敗例が数多くあります。
二世帯話の盛り上がり、勢いだけでリフォームに踏みきるのは無謀としか思えません。

多額の費用を必要とする二世帯リフォームを後悔しないためにも、計画段階で些細な事まで同居後の不安要素を拾い出し、解決策を考える事が重要です。
メリットよりデメリットの克服が大切な二世帯同居計画の考え方を、失敗例を参考に紹介します。

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リフォームでの二世帯同居の失敗例

リフォームでの二世帯同居の失敗例はリフォーム工事の失敗より、人間関係から起きる精神的なストレスが原因になる場合が多く、人間関係が原因と思われる失敗例を其々の立場から紹介します。

親夫婦の失敗談

リフォーム費用を全て出したのが間違いでした

親の意見借家住まいの長男夫婦が中古住宅の購入を考えている事を知り、リフォーム費用は私達が出すから二世帯にしないかと切り出したところ、嫁さんが、玄関も別にする事を条件で承諾し、話がトントン拍子に進みました。

私は孫達と一緒に暮らせるならと、完全分離の二世帯同居に渋々同意して、リフォーム内容は息子夫婦に任せて工事を終えました。

息子夫婦が引っ越して来て1年余り、息子は休日に部屋に訪ねて来て話をしますが、嫁さんとは会話する事も無く、孫達と食事をする機会すらありませんでした。

2年程経った頃に、突然、嫁さんが孫を連れて家を出てしまいました。
後を追うように息子も出て行きました。
同居中には嫁さんを気遣い、こちらから出しゃばる事は避け、遠慮してきたつもりでしたので、とてもショックでした。

その後、息子は嫁さん任せで中古住宅を購入しました。
もう私達と一緒に住むつもりは無いようです。

主人の退職金を使い切って叶えた二世帯同居でしたが、使われなくなった部屋やキッチンと息子夫婦への嫌疑感、老後の不安だけが残りやりきれません。

この親夫婦の失敗談からは、別居の原因を察する事は出来ませんが、多額の費用を使ってのリフォームだけに悔やんでも悔やみきれない失敗談です。

息子の失敗談

二世帯リフォームは失敗だったと悔やんでいます。

夫(息子)の意見一人っ子の私が生まれ育った家をリフォームの計画段階から両親と一緒に考え、同居を始めて二年が経ちました。

私(息子)夫婦と私の親夫婦で玄関は一つで一階が両親、二階が私(息子)夫婦で住んでいます。
玄関以外は別々で、私達夫婦も何の不自由もなく暮らせていると思っていました。

しかし、嫁が二世帯同居に疲れた、もう辞めたい、一緒に暮らすのは嫌だと言い出したのです。
私(息子)夫婦のわがままと分かっているのですが、嫁のストレスは溜まるばかりです。

リフォームローンの支払いも、まだまだ残っていますし、年金生活の両親だけでは支払いは無理です。
別で住むとなると、家賃とリフォームローンの二重払いになり、共働きで子供を育てる余裕が無くなります。

リフォームの計画段階で嫁の意見をもっと尊重すべきだったと悔やんでいます。

息子さんの失敗談の場合、嫁さんの意見が反映されていないのは致命的です。

嫁さんの失敗談

二世帯同居を後悔しています

嫁の意見一歳と二歳の子供がいる専業主婦です。
夫の実家で玄関が一緒、他は別の完全分離の二世帯同居中です。

義父母は子供の面倒みが良く、とても可愛がってくれますし、私にも嫌味を言われた事もありません。
それでも、気を遣う事が多く落ち着きません。
自分の家という感じがしません。

夫は長男で、義姉や義弟夫婦が義父母の元へ頻繁に出入りし気を遣いますし、「次男嫁はお気楽でいいな」等と妬んでしまいます。

玄関が一緒だと、外出時や帰宅時もすぐに分かり、見張られてる感じがして辛いです。
義父母も気を遣ってくれますし悪い人ではありませんが、一緒に住んでいると、些細な事が気になります。

子供を見てくれるのは有り難いのですが、毎日気を遣いながら自由のない生活で部屋に閉じこもりがちになり精神的に限界です。

今更ですが、二世帯同居のリフォーム話の際に、はっきり断ればよかったと後悔しています。
別居であれば、今よりは義父母を思いやれたのではと思ってしまいます。

嫁さんの失敗談で多いのが、同居しないと分からない様な些細な事が溜まり、ストレスからネガティブな考えや行動に変わってしまう事です。

二世帯同居計画の考え方

親夫婦と息子夫婦が同居するとなると、息子の嫁さんだけが考え方や生活風習の違う環境で育ち、当たり前と思える事に不快感を感じる場合があります。

思いやる気持ちがあっても、相手の思いや性格、不安要素を理解出来ないままでは、良けれと思った行動ですら相手のストレスになりかねません。

計画段階で其々が同居のメリットや不安要素を拾い出し、ノートや紙に書き出し、親や嫁さんの間を取り持つ事が出来る息子さんが同居計画の中心となり資金計画や人間関係の解決策を考える事が重要です。

一般的に考えられる同居のメリットや不安要素を参考にしながら、些細な事まで書き出してみて下さい。

親夫婦の同居への期待と不安要素

親夫婦、特にお母さんに期待と不安点を書き出してもらいましょう。

親の意見
親夫婦の同居への期待

  • 息子夫婦が居るだけで将来(老後)が安心
  • 孫が家を明るくしてくれそう
  • 息子家族を経済的に支援できる事が嬉しい
  • 皆で食事をしたい

不安要素

  • 嫁さんと仲良くできるか不安
  • 光熱費が高く付きそう

お母さんに同居の期待はあっても、不安要素が無い場合は逆に要注意です。
気がつかない、楽観的、自己中心的考え等も含まれます。

息子の同居への期待と不安要素

息子さん自身の同居への期待と不安要素を書き出してみましょう。

夫(息子)の意見
息子の同居への期待

  • 老いて行く親のそばに居るだけで安心できる
  • 経済的に余裕ができ、子供の教育資金ができそう
  • 生まれ育った家や近所は落ち着ける
  • 教育的に子供に与えるお祖父ちゃん、お婆ちゃんの影響に期待できそう

不安要素

  • 嫁さんと母が上手くやってくれるか不安
  • ワンマンな親父が心配

家族への心配や配慮が多ければ、中心的に計画を進められそうです。

嫁さんの同居への期待と不安要素

嫁さんの不安要素は多いはずです。思いつく事は何でも書き出してもらいましょう。

嫁の意見
嫁さんの同居への期待

  • 子供の面倒を見てもらえそう
  • 子供が塾に通える余裕ができそう
  • 料理は料理上手なお母さんに頼れそう
  • 家の事を何もしてくれない主人よりも、頼りがいのあるお父さんに頼めそう

不安要素

  • 1階や2階の音がお互いに気にならないか心配
  • 孫に甘い親夫婦の影響で子供がわがままにならないか心配
  • 気がねなく暮らせるか不安
  • 交友関係が多いお母さんと上手く付き合えるか心配
  • 嫁さんの性格や不安要素の内容で同居計画は変わってきます。

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    二世帯同居のリフォームタイプ別メリット、デメリット

    二世帯同居と言っても様々な同居タイプがあります。
    其々のリフォームタイプ別メリット、デメリットを把握して、少しでも不安要素が解消できそうなタイプを選んで下さい。

    完全分離型

    二世帯同居と言っても、完全に別世帯で敷地に余裕がある場合の2件が引っ付いた並列タイプと玄関も別で1階2階と上下に別けた上下タイプが考えられます。

    メリット

    • 完全に別の世帯と考えられる
    • 光熱費の管理がしやすい
    • お互いに気を遣う事が少ない
    • ストレスやトラブルが少ない

    デメリット

    • 二世帯同居でも交流が少ない
    • 非常時の対応が遅くなりやすい
    • 二世帯同居の良さ(大家族)が無い
    • リフォーム費用が新築並みになりやすい

    玄関共有型

    玄関が一つで1階と2階に別けた玄関共有タイプ

    メリット

    • 玄関ホールからの交流が増える
    • 子供が親夫婦の部屋へ行きやすくなる
    • お互いの気配を感じやすい
    • 顔を合わす機会が増える

    デメリット

    • 気を遣う事が増える
    • 接客や宅配対応が増える
    • ストレスが増える
    • 自由に外出がしにくい
    • リフォーム費用が多額になりやすい

    水周り一部共有型

    トイレは別でお風呂やキッチンを共有する水周り共有タイプ

    メリット

    • 料理や食事を一緒にしたり共有できる
    • 孫と一緒にお風呂に入れる
    • 家族意識が強くなる
    • 光熱費の節約になる
    • リフォーム費用を抑える事ができる

    デメリット

    • 生活習慣の違いを感じやすい
    • 生活時間帯の違いによる不快感を感じやすい
    • お互いに気を遣う事が多くなる
    • ストレスやトラブルが増える

    完全共有型

    プライベート部屋以外を共有する完全共有型タイプ

    メリット

    • 大家族の団らんが増える
    • 年の功ならではの事が学べる
    • 親からの資金援助が受けやすい
    • リフォーム費用の節約になる

    デメリット

    • 親の用事が増える
    • 家事仕事を任されやすい
    • 最初はお互いに気を遣う事が多くなる
    • ストレスやトラブルが増える
    • プライバシーが少ない

    二世帯同居のリフォーム立案をまとめる

    二世帯同居のリフォーム立案
    二世帯同居計画でどうしても譲れない不安要素とリフォームタイプを照らし合わせ、可能な限り良好な人間関係が保て、費用を抑えたプランを考え出す事が大切です。

    同居計画の段階で話がこじれたり、トラブルを避けていては、リフォーム後の大きなトラブルや失敗になり兼ねません。

    息子さんが同居計画の中心となり、親や嫁さんの不安要素を把握し、不安要素の解消に向けて親や嫁さんと話し合い、最終的には全員で不安点を話し合い、悩みを共有する事で、相手の思いを理解する事が出来る様になります。

    同居計画がまとまれば、リフォーム資金の分担やライフサイクルコスト(水道光熱費や固定資産税)の分担も決め、リフォーム工事の着手へと進む事が出来ます。

    最後に

    私の体験談と二世帯同居への想い
    私事ですが、私も親と水周り一部共有型の二世帯同居でした。

    同居当初は嫁も不慣れな環境や習慣に戸惑い、ストレスやトラブルも有りましたが、時が経つに連れ、家の主導権を握り、年老いた母の世話も献身的にこなしてくれました。
    そんな私達も今は、若い世代と同居しています。
    明るい孫が皆を和ませ、同じ家族として助け合いながら過ごせる幸福感を味わっています。

    完全分離型の二世帯同居を勧める方もおられますが、私は一つの家族になる意識がない限り、完全分離型でも上手くいかないと思っています。
    賃貸住宅で隣や上下の他人の音が不快に感じるのと同じで、家族として受け入れない限り不快に感じ、ストレスがエスカレートしていくものなのです。

    可能な限り共有部分の多いほうが、とけ込むのも早く、家族の生活音は気にならず、受け入れやすいのです。

    本来、リフォームでの二世帯同居の目的は年老いていく親を労ったり、孫と一緒に暮らせる幸福を味わったり、其々が出来る事を協力しあいながら経済的にも負担を減らし、共に楽しく暮らすのが理想です。

    最近、世帯数が増える一方で、空き家が増え続け社会問題化になり、国交省が空き家対策支援に乗り出しています。
    二世帯同居こそが空き家を防ぐ対策になると思えるのです。

    只、家庭の事情や個々の性格の違いがあり、どのプランがベストかは言い切れません。
    個々の不安要素の解消こそが理想の暮らしに近づくと認識して、同居計画を練って下さい。

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