リフォーム等の小規模工事には、開業にあたり資格や届出が不要である事が一因で建築知識に乏しい営業マンや施工者による悪質リフォームの被害も報道されています。
業者を選ぶ参考に、注意したい業者や避けたい業者の特徴を紹介します。
目次
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注意したい業者
見積もりの談会で分かる注意したい業者の特徴もあれば工事中に分かる特徴もあります。
見積もり中に分かる注意したい業者の特徴
打合せ中の言動で注意業者が分かります。
知識がない、自分だけでは判断出来ない。打合せに時間や日数がかかる。経験の浅い営業マンに多い特徴です。
商品や設備機器の売り込み色がきつく、一方的に良い事ばかり言う。
工事金額のアップを狙ったり、変更への厄介事を避ける。
一式のみの内容が多く、説明も不十分。
チラシの金額だけで選び、結局、高くつく場合もあります。
初対面でも口約束で済ませたがる。信頼関係で成り立っている年配の大工さんにありがちです。
営業マンに多い特徴で自分の営業実績を作りたがる。
下請け業者だけを使って営業するリフォーム会社に多く、契約後に施工業者を探す。
業者を選んだつもりでも、施工業者が決まっていないのは不安になります。
工事中に分かる注意したい業者の特徴
業者を選び、工事が始まってからもトラブルの多いのが、下請け業者を使っている業者です。
下請け業者を使い、施工業者に連絡事項が伝わっていない。
下請け業者を使っているが、打合せをした営業マンや現場監督が未熟なため、下請け業者になめられ、下請け業者の都合で工事が進む。
下請けの施工業者は変更工事に納得でも、元請業者の対応が悪く、資材や設備機器の搬入が遅れる。
追加、変更工事は工事中に発生するため、口約束で金額提示も無いまま工事が進み、追加金額の多さに驚く。
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避けたい業者
特に避けたい業者の特徴に電話によるセールスや訪問セールスがあります。
リフォーム予定がなければ断れますが、業者選びをしているタイミングでセールスがあると、つい話を聞きたくなる場合もあり得ます。
特に避けたい業者の特徴
外壁塗装に多いモニター価格と偽って通常の倍以上の費用で契約する。
アンケート調査と偽り、オール電化を勧める。
近くで工事中の業者を装い、無料で屋根の点検を勧め、工事に繋げる。
無料点検を装い、見えない場所の傷んだ部分の写真を見せ、大袈裟な表現で不安を煽る。
訪問セールスでその気があると見るや、考えが変わらない内に契約を結ぼうとする。
契約時点で平然と会社の方針と言って工事着手前に全額の工事金を要求する。
このような業者には、印鑑を押さず契約解除しましょう。
クレジット契約も業者にはクレジット会社から全額が入金されます。
避けたい業者に多い契約です。
嘘のような本当にある悪質リフォーム例
お年寄りの住まいや、見えない場所のリフォームには、悪質リフォームが多く見受けられます。
建築のプロとしては信じ難い悪質リフォーム例です。
訪問セールスで地震で家が倒れると不安を煽り、耐震効果が薄い金物を効果のない場所に取り付ける。耐震効果を信じ、安心しておられるお年寄りに効果がないとは言えませんでした。
外壁サイディング張りで費用が安かったので契約、実際の工事は外壁1面のみだった。追加で全面を完成させたが、思わぬ出費になった。
笑い話の様な信じ難い例です。
訪問セールスで瓦のズレ止め工事を行ったが、工事後から雨漏れが止まらなくなり、専門の瓦業者に葺き替えを依頼した。
瓦の棟部分をコーキング詰めにして、雨の流れる部分を塞いでしまった、専門知識のない業者例です。
床下防蟻工事で床下スペースが浅く、前へ進めないため、モグラの様に穴を掘りながら防蟻工事だけを済ませた。
穴を掘った土が束石や床束を包み、その後の床の老朽の原因になった。
床下換気扇を換気口全てに取り付け、湿気のある床下状態がひどくなった。
乾燥した床下状態にするために湿気のある床下に取り付け、空気の流れを作り出すのが、床下換気扇です。北側の換気口に設けた床下換気扇で乾燥した南面の空気を北側に取り入れ、空気の流れを作り出すのが本来の目的です。
まとめ
注意したい業者や避けたい業者は、リフォーム意欲のある美味しいお客様か否かを電話や訪問機会に探っています。
美味しいお客様とは、何でも信じ、騙されやすい儲かるお客様です。
ここで紹介した業者やリフォーム例を肝に銘じて、業者選びを勧めて下さい!
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